内視鏡検査とは、小型カメラを口、鼻、肛門から挿入して胃や腸といった消化器官を直接映像で視認する検査方法です。この検査によってポリープやガンを発見できますが、医師の資格がないと内視鏡検査はできません。
内視鏡看護師とは、内視鏡検査をする医師をサポートする看護師のことを指します。内視鏡検査をするためには、先ず胃や腸が空っぽになって壁面が綺麗に見えることが必要です。内視鏡看護師は、検査前に患者が絶食して胃を空っぽにしているか、下剤を定量飲んで腸を空っぽにしているかを確認します。
患者がこれを怠って飲食をしたり下剤を飲んでいなかったりしたら、検査をしても意味がありません。次に内視鏡看護師は麻酔の手伝いをします。内視鏡検査は時に痛みや吐き気などの不快感を伴うので、クリニックによっては麻酔をします。
麻酔薬を投入し内視鏡検査が始まったら、内視鏡看護師は患者の容態を注視します。麻酔が合わないなど容態に悪化が見られたら、直ちに医師に報告して場合によっては内視鏡検査を中止しなければならないこともあります。
無事に内視鏡検査が終了したら、患者に対して内視鏡看護師が、検査後の注意事項を伝えます。検査後も麻酔が切れないこともあるため、患者は自動車の運転や刃物を扱う作業など集中力を要する行為は控えなければなりません。
検査によりポリープの切除などが行われた場合には、胃や腸の壁面が傷付いていることもあるので食事の開始時期についても伝えます。内視鏡看護師は看護師であれば特に資格が無くてもできますが、実務経験を経て研修に参加すれば「消化器内視鏡技師」という内視鏡専門の看護師資格を取得することもできます。
内視鏡看護師にまつわる情報は、—実際どうなの?内視鏡室看護師のお仕事—でも詳細に書かれています。